技術を目指す学生にとって、働く上での「コミュニケーション」とは具体的に何なのかについて考えます。
具体的に自分自身が、製品開発の設計者に携わりたいと思っているなら、社外、社内に対してどんな「コミュニケーション」を求められるのかを考えます。まず設計者にとって社外への対応とはお客様への対応となります。お客様がどんな課題をもっているのか、どんな要望をもっているのかを引き出し理解することがスタートになります。ただし、突然訪問して「何が課題ですか?」と質問してもお客様は本音の話をしてくれません。お客様の本音の話を引出すためにはお客様との信頼関係を構築しなければなりません。ここで求められるのが「コミュニケーション力」です。何気ない会話からスタートしてお客様との信頼関係を構築し、お客様の要望を聞き、お客様に寄り添った提案を行うことになります。
「コミュニケーション力」とは「聞く力」「話す力」「見る力」です。まずお客様の話を聞くことからスタートし、お客様の課題や要望を把握した上で分かりやすく提案する、その上でお客様が本当に納得しているのかお客様の様子を常に見ることが大切です。
そんなコミュニケーション力を持った技術者を目指して戴きたいと思っています。